2024年のNFLドラフトは、89回目のNFLドラフト。2024年4月25日から4月27日までの3日間、ミシガン州デトロイトのキャンパス・マーシャス・パークで開催された。指名順は2023年のレギュラーシーズンの成績及びプレーオフの成績に基づき決定された。3日間のイベントには史上最多となる70万人以上が訪れた。これまでの記録はテネシー州ナッシュビル2019年ドラフトの60万人であった。
1巡で6人のQBが指名されたがこれは1983年に続いて2度目で史上最多タイ記録である。
開催地
2023年3月28日に、ミシガン州デトロイトが開催地に選ばれた。
概要
指名権剥奪とペナルティ
- マイアミ・ドルフィンズはトム・ブレイディ獲得を狙った際にタンパリングを行ったとして、前年のドラフトの1巡目指名権と、このドラフトの3巡目指名権を剥奪された。
- サンフランシスコ・49ersは給与計算の誤りのため、4巡目の指名権(全体131位)の順番を4巡目の最後(全体135位)に移動させられた。
自軍のコーチ、エグゼクティブ雇用に対する補償
「ルーニー・ルール」と通称される規定に基づき、自軍のスタッフが他チームにヘッドコーチあるいはゼネラルマネージャーとして雇用された場合、元のチームは2年間に渡り3巡目の最後に指名権を与えられる。同年に2人が雇用された場合は3年間にわたって与えられる。複数チームの場合の指名順は通常のウェーバー順に従う。
- アトランタ・ファルコンズがロサンゼルス・ラムズのディフェンシブコーディネーターであるラヒーム・モリスをヘッドコーチとして雇ったため、ラムズに2024年と2025年の3巡目指名権が与えられた。
- テネシー・タイタンズがサンフランシスコ・49ersの選手人事部門マネージャーをゼネラルマネージャーとして雇ったため、49ersに2023年と2024年の3巡目指名権が与えられた。
指名権の主なトレード
全体1位指名権は、前年のドラフト全体1位指名権をカロライナ・パンサーズにトレードしたシカゴ・ベアーズが獲得した。
ニューヨーク・ジェッツの全体10位指名権、6巡指名権とミネソタ・バイキングスの全体11位指名権、4巡指名権、5巡指名権がトレードされた。
ジャクソンビル・ジャガーズの全体17位指名権がミネソタ・バイキングスの全体23位指名権、5巡指名権、2025年ドラフトの3巡、4巡指名権とトレードされた。
全体23位指名権は、クリーブランド・ブラウンズ、ヒューストン・テキサンズ、ミネソタ・バイキングスを経てジャクソンビル・ジャガーズにトレードされた。
ダラス・カウボーイズの全体24位指名権、2025年の7巡指名権とデトロイト・ライオンズの全体29位指名権、3巡指名権がトレードされた。
前年のドラフト全体3位指名権などをアリゾナ・カージナルスから獲得したヒューストン・テキサンズは、全体27位指名権、3巡指名権などをトレードした。
バッファロー・ビルズとカンザスシティ・チーフスは、お互いのドラフト1巡指名権などをトレードした。
指名数
32チーム7巡の224指名権に加え、2回のルーニー・ルール指名権、32回の補償ドラフト指名権、そして1指名権の剥奪により合計で257回の指名が行われた。そのうち126回はトレードにより譲渡されたものであった。
その他
4巡目全体108位でミネソタ・バイキングスから指名されたカイリー・ジャクソンは、ルーキーシーズン開幕前の2024年7月5日に交通事故で死亡した。
指名選手
1巡目指名選手
2巡目指名選手
3巡目指名選手
4巡目指名選手
5巡目指名選手
6巡目指名選手
7巡目指名選手
ドラフト外入団の主な選手
脚注




