カンザス州議会代議院

カンザス州議会代議院（英語:The Kansas House of Representatives）は、アメリカ合衆国カンザス州の州議会である、カンザス州議会の下院である。人口がおよそ19,000人以上の選挙区から選出された125人の議員で構成され、議員は法案の作成と投票、州予算の作成支援、州政府機関に対する立法監視の責任を負う。議員は2年の任期で選出される。州下院には任期制限がない。州議会は、毎年トピカにあるカンザス州会議事堂で開催される。

歴史

1861年1月29日、ジェームズ・ブキャナン大統領は、カンザスをアメリカ合衆国34番目の州、自由州として承認した。カンザス州憲法の批准により、州議会の下院としてカンザス州議会代議院が創設された。

州下院議員は1862年にチャールズ・L・ロビンソン知事の弾劾を決議したが、弾劾裁判は有罪判決や罷免には至らなかった。州上院は国務長官と会計監査官の違法な債券販売について弾劾を決議したが、知事の弾劾に賛成票を投じた上院議員はわずか3人だった。

1870年、州下院はカンザス州会議事堂で初めて会合を開いたが、議事堂の正式な完成は1903年だった。1893年、州下院の議席は、人民党と共和党の両方が獲得した。人民党は選挙不正を理由に共和党を非難した。この論争により、1893年には人民党主導と共和党主導の2つの下院が別々に設置されたが、カンザス州最高裁判所が共和党を支持し、人民党主導の下院が解散するまで続いた。

1888年、アルフレッド・B・フェアファックスは、下院議員に選出された初の黒人議員となり、移民委員会の委員長を務めた。

1918年、ミニー・J・グリンステッドは下院議員に選出された初の女性となった。

1966年、州議会は会議を毎年開催することとし、1974年の総選挙で採択された憲法改正により、偶数年に開催される会議の期間は90暦日に延長された。ただし、各院の選挙で選出された議員の3分の2以上の賛成票があれば、延長することができる。

1996年の共和党大統領候補ボブ・ドールは、1950年の当選後、州下院議員を2年間務めたことで政治キャリアをスタートさせた。

立法手段

議員は、法案の形で州下院に法案を提出する。法案は常任委員会、全体委員会、議会の全議員の承認を得なければならない。他の州議会議員は、委員会または議会の本会議で法案を修正することができる。

法案は、知事の署名により法律として成立するか、知事の拒否権により否決される。州議会の両院の3分の2以上の賛成があれば、知事の拒否権は覆すことができる。

政党構成

共和党は州昇格以来、6年間を除くすべての期間、議会の多数派を占めており、1993年からは一度も政権を失ったことがない。現在、共和党は議会で過半数を大きく上回る議席数を確保している。

指導部

州下院議長の役割は、下院のリーダーとして同僚の下院議員から選出されることである。下院議長には、議事進行役として議場での立法プロセスを取り仕切る権限がある。また、下院議長には、議事進行役を任命する権限もある。下院の委員会構成は下院議長が決定する。多数党院内総務と少数党院内総務は、それぞれの政党の院内勢力に応じて、各党の党員集会で選出される。