アスピーデ(Aspide)は、イタリアのシレニア社が開発したセミアクティブ・レーダー・ホーミング誘導の中距離地対空(SAM)/空対空ミサイル(AAM)。Aspideとはアスプクサリヘビなどの毒蛇を指す通称である。
概要
アスピーデはスパロー(AIM-7E-2)を基に、イタリア国産のロケットモーター、Iバンドのモノパルス方式シーカー、独自の弾頭を搭載し、翼形状も変更してSAMとAAMで共通化するなどした発展型である。
派出型
- アスピーデMk2
- 誘導方式をアクティブ・レーダー・ホーミングにした改良型、開発中止になった。
- アスピーデ2000
- 防空用に本体を大型化して射程を延伸した改良型。
- アルバトロス
- アスピーデを使用した艦対空ミサイル(SAM)システム。発射機は4連装と8連装箱型、トルコ海軍のバルバロス級フリゲートに装備されたVLS型がある。
- スパダ(アラミスとも)
- 陸上防空用の車載SAMシステム。発射機は6連装であり、ミサイルにはアスピーデMk1かアスピーデ2000を選択できる。2022年ロシアのウクライナ侵攻を受けスペインが供与。
- スカイガード
- エリコン(ラインメタル)製35mm機関砲を用いた防空システムであるが、アスピーデ発射機を追加可能である。同様にスカイシールド・システムにも追加可能とされる。
性能諸元
運用国
- キプロス - 2023年時点で、キプロス国家守備隊が12基のアスピーデを保有している。
- ウクライナ - 2022年ロシアのウクライナ侵攻時、西側諸国はウクライナの求めに応じて幅広い武器供与を実施。同年11月7日、ウクライナの国防相はアスピーデなどを受領したことを発表した。
脚注
外部リンク
- MBDA ASPIDE 2000 (英文)




