ケイアイノーテックは、日本・オーストラリアの競走馬。2018年NHKマイルカップの勝ち馬である。
馬名の意味は、冠名+水上の(フランス語)。
経歴
2歳 (2017年)
6月3日阪神競馬場の2歳新馬戦に1番人気で出走。好位追走から直線で馬場の内側から抜け出してデビュー戦を飾る。休養を挟み、11月11日のデイリー杯2歳ステークスはジャンダルムの3着。暮れの朝日杯フューチュリティステークスはダノンプレミアムの4着となり、この年を終える。
3歳 (2018年)
2月10日のこぶし賞は1番人気に推されたが、パクスアメリカーナの2着に敗れる。続く3月11日の3歳500万下では道中後方追走から直線でメンバー最速の上り33秒9の豪脚で4馬身差をつけ快勝する。4月7日のニュージーランドトロフィーは中団待機から直線でいったんは先頭に立つもゴール寸前で外から追い込んできたカツジにかわされ2着に敗れるもNHKマイルカップの優先出走権を獲得した。5月6日のNHKマイルカップは後方2番手追走から直線で大外から追い込み、先に抜け出したギベオンをクビ差かわしてGI初制覇を飾った。また騎乗した藤岡佑介も騎手生活15年目で初のGI制覇となった。
しかしNHKマイルカップ制覇後に出走した毎日王冠、マイルチャンピオンシップ、阪神カップではそれぞれ5着、11着、6着に敗れ、勝利を挙げる事ができずに当年を終えた。
4歳 (2019年)
古馬初戦は初のダート戦となる根岸ステークスに挑んだが、見せ場なく10着に大敗。鞍上にA・シュタルケを迎えた次走のマイラーズカップも同世代ダノンプレミアムの6着に敗れ、三冠牝馬アーモンドアイの出走で注目が集まり、幸英明との新コンビを結成した安田記念も同世代インディチャンプの7着に終わった。2年連続の参戦となった秋初戦の毎日王冠は本馬含むGI馬5頭が集まったが、自身はブービーの9着に終わった。続く天皇賞・秋では9着、チャレンジカップでは7着に終わり、この年を終えた。
5歳(2020年)
この年初戦の東京新聞杯では11着と大敗すると、その後も勝ちきれないレースが続いた。秋に入り富士ステークスでは3着と好走したが、本番のマイルチャンピオンシップでは13着に沈みこの年を終えた。
6歳(2021年)
1月5日の京都金杯で始動したが15着と大敗。その後、放牧へ出された。
オーストラリアへ移籍
1月27日、オーストラリアへの移籍が発表され、同日にJRAの登録を抹消した。2月13日にオーストラリアへ出国した。
移籍初戦となったのは8月21日のウィンクスステークスで、G1・8勝馬ベリーエレガントらが出走する中で12番人気で出走、発馬で後手に回り後方2・3番手からの追走となり、直線で外に出す際にも不利を受けるなど順調ではなかったもののモウンガから0.37馬身差の4着と大きな見せ場を作った。続く9月11日のマカイビーディーヴァステークスでは道中最後方となり、直線で馬群を縫うように追い込んだが、インセンティヴァイズから4.1馬身差の7着に敗れた。オーストラリアに移籍して初めてのG2参戦となったヒルステークスでは最後方から直線で追い上げるも4着に敗れた。その後はコックスプレートを予定していたが、主催者判断でフルゲート割れながら除外され、陣営は次走にマッキノンステークスを選択した。マッキノンステークスでは最低10番人気ながらも中団待機から直線でポジションを上げてザーキから4.5馬身差の4着と善戦した。
その後はレースに出走することなく、2022年12月2日、2023年からフランスのカーウィンファームで種牡馬入りすることをケイアイスタリオンにより発表された。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.com、RACING.COMの情報に基づく。
血統表
母のケイアイガーベラはダート重賞のプロキオンステークスとカペラステークスの勝ち馬である。
全兄に豪G1トゥーラックハンデキャップ、カンタラステークス、マカイビーディーヴァステークスを制したフィアスインパクト(Fierce Impact)がいる。
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ




