ヒレアシシギ属(ひれあししぎぞく、学名 Phalaropus)は、鳥類チドリ目シギ科の1属である。ただし、単独でヒレアシシギ科 Phaalaropodidae とすることもある。

分布

北半球の亜寒帯から極北部にかけてで繁殖し、冬季は熱帯地域や南半球に渡り越冬する。

特徴

体型は他のシギ科に似ているが、足の指の前向きの3本には縁に鰭が発達していて水上生活に適している。

一妻多夫の繁殖形態で、雌が雄に対して求愛行動を行い、雄が抱卵、育雛を行う。体色は雌の方が鮮やかである。

長距離の渡りをする。

3種が属し、3種とも日本で記録されている。

  • Phalaropus fulicaria, Red Phalarope, ハイイロヒレアシシギ
  • Phalaropus lobatus, Red-necked Phalarope, アカエリヒレアシシギ
  • Phalaropus tricolor, Wilson’s Phalarope, アメリカヒレアシシギ

出典

参考文献

  • 高野伸二他 『フィールドガイド 日本の野鳥』、日本野鳥の会、1982年。

フリー写真画像 赤、ハイネック、アカエリヒレアシシギ、水

アカエリヒレアシシギ(2021.09.05) 日本の野鳥識別図鑑

アカエリヒレアシシギ(2024.07.25) 日本の野鳥識別図鑑

ハイイロヒレアシシギ(2020.04.28) 日本の野鳥識別図鑑

アカエリヒレアシシギ(2023.06.12) 日本の野鳥識別図鑑